唯一無二
オーバーホールとガス注入口の修理のため、ダンヒルに預けていたライターが治ってきました。
担当のM氏の話だと、物が古いだけに当時のパーツが揃わず、数箇所は現行のもので補ったとのこと。
少し悔しそうにしていたのがなんとも嬉しいではありませんか。職人気質を感じました。オーバーホールの価格だけでここまでしていただき、むしろ感謝しています。
以前、一生モノが2つある話をしました。このライターとカフスボタンがそうなんですが、実はもう1つ一僕には生モノと呼べる大切な物があります。
それは手帳です。
使いだしたのは、今から10年ほど前、学生の頃です。それまで使っていたシステム手帳がヘタれてしまったので、買い替えようか迷っていました。どうせなら社会に出てからも使い続けられる、それなりの物がいいかなと思っていました。いくつかショップを回ったのですが、手帳って結構いい値段するんですよね。
そこで思い切って…
作りました。そう、自分製です。しかし、これがまた結構大変な作業でした。何日間研究室にこもったかな?
デザインを決め、まずは買い出し。皮や糸、金具などなど。皮を縫い合わせるのは太めの凧糸。さらにその糸には蝋を塗ります。糸に蝋を塗ることによって、一度皮を通った糸は逆戻りしなくなります。皮の縫合用に既に蝋を含ませた糸も売っていますが、なぜかこの時は無駄に自分でやってしまいました。
そんなこんなでできたのが自分製の手帳です。縫い目はベゴベゴだし、変なデザインだし、売っている製品と比べたらひどいもんです…。
でも、やっぱり世界に一つしかない手帳ですからね。
ちなみに他人がどんなにいい手帳を持っていてもうらやましいと思ったことはありません。
禁・禁煙
神奈川県が条例で公共の場を全面禁煙にしようと本腰を入れ始めた。
正直まずい…。
今年1月26日、県はその是非を問うアンケートをインターネット上で行った。
結果は回答4047人のうち、反対1985人、賛成1738人になった、残りは「その他」「わからない」だった。
ただ、JTが全面禁煙に異論を唱えようと社員を動員し、投票に加わらせた。JTもその事実を認めている。
民営化された今、社の存亡が懸かった重要な問題であることは確かだ。
気持ちはわかるが…。
すでに東京都千代田区では生活環境条例により、主要駅の周辺で禁煙となっている。今後、このような動きは全国に広がっていくとみられる。
そもそも、禁煙席やシルバーシートといった概念が好きじゃない。
禁煙席を設けるなら逆に喫煙者しか座れない喫煙席も設けるべきだ。
シルバーシートを設けるなら、敢えてブラックシートとでも言おうか、シルバーじゃない人しか座れない席も設けるべきだ。
そもそも“シルバー”という差別的なカラーイメージも誰が考えたのか。シルバーマークもあれじゃ“枯れ葉”だ。本当に良くない。
話を戻すが、吸うべきでない場所では吸うべきではないし、普通席だろうが譲るべき時は譲るべきだ。
つまりモラルの問題だ。
思うに、モラルに対するライン引きがモラルの欠如を助長しているのではないだろうか。
もちろん、モラルの欠如した日本社会だからこそ、こんなルールができてしまうのだが。
数ヶ月続いた禁煙に終止符を打ち、愛煙家に復活したばかり。
モラルある愛煙家として貫くか、もう一度やめるべきか。
誇り
週末の深夜のこと。
帰宅途中に携帯電話が鳴る。学生時代の後輩からだ。
「今、Dukesにいるから早く来て」
横浜のかつてよく通ったバーからだ。
電話をくれたYは岐阜に戻り教職に就き結婚までしたはず。
タクシーで駆けつけると店の前で懐かしい面々が俺を待っていた。
後輩たちは俺の顔を見るなり抱きついてきた。
どうやら今夜はお別れ会らしい。
大学院に進んだTsの就職が決まり、
そのお別れ会のために地方に散った奴らも集合したようだ。
当然、Yらに今夜の宿など無い。
朝まで派手に歌って飲むことになった。
Toは業界内で大手に移籍した。
Kaは警察官。
Aは大手企業の営業。
Keは足を洗ったのか臨時採用だが教職に就き、おなかの大きい奥さんまで連れてきていた。
2コ下の後輩とは言え、今やもう立派な社会人だ。
俺なんかよりよっぽどしっかりしていた。
何だか虚しささえ感じてしまった。
でも…
楽しかった。時間を忘れた。
こんなのは何年ぶりだろう。
自分たちの夢を語り合っていたあの頃が走馬燈のように脳裏を巡った。
正直、今の自分には誇りも糞もない。
恥ずかしい限りだ。
もし何か一つ挙げることがあるとすれば、それは、
こんな俺に声をかけてくれる、大切な後輩がいることだ。
一生もの

先日、銀座並木通りのダンヒルのカスタマーセンターに行って来ました。
70歳にして煙草を止めた父からもらったライターを修理に出すためです。
ガスの注入口が故障したのと、もともとガス漏れしているのか燃費がかなり悪いので、ついでにオーバーホールしてもらうことにしました。まだ手元には届いていませんが、約1万円ほどかかる見込みです。
ちなみに、約40年ほど前に購入したもので、それを見たダンヒルの店員さんはえらく喜んでいました。
実は僕には父から譲り受けたもので、もう一つ大切にしているものがあります。
カフスボタンです。
この年末年始に帰省した際に着ていたシャツが、ダブルカフス(袖が折り返して2重になっているもの)でした。母親とそのシャツについて話していたところ父がどこからか持ってきました。
瑪瑙(めのう)が埋め込まれた、数十年前のものなので当然ですが、クラシカルなデザインです。古いケースとともにくれました。
メーカーや年代はわかりませんが、とにかく大切にしようと思います。
親から子へ渡されるような「一生もの」ってともていいですね。長年大事に使い続けて来たものは値段以上に価値がある気がします。
“柔らかい炎で安らぎを与え続けるライター”
“過去と未来を繋ぎ止めるカフスボタン”
あと、無いのは
“歴史を刻み続ける腕時計”
ってところでしょうか?
と言っても腕時計は期待できないので、余裕ができたら自分で買いたいと思います。